真夏の雪
佳奈「すぅーずぅ~!!



佳奈ちゃんは走って来ると私に抱きついた。


佳奈「鈴その浴衣可愛いいっ!


鈴「佳奈ちゃんの浴衣も素敵だよっ。


そう言って私も抱きしめ返す。


鈴「…あ、こっちの人はユキ。
お店手伝ってもらってるの。


佳奈「初めまして。岸田佳奈です。


雪斗「おうっ、俺は雪斗だ!あだ名はユキだぜ!


佳奈「ユキってなんか女の子みたいな……


佳奈は言葉を途中で濁した…。



佳奈「……冬夜君?


佳奈の顔は色々な感情の入り混ざった…複雑な表情だった。

雪斗「…いやユキだって…。


鈴「うん。ユキだよ。


佳奈「………鈴。


鈴「佳奈ちゃんあそこっ。


商店街の向こうの山の方から花火が上がった。


とても綺麗…

素直にそう思った。

鈴「…佳奈ちゃん行こっ。


佳奈「…。そうね!


鈴「ユキも。


雪斗「おう。
…おっ鈴!見ろよ!何かおもしろそうな出店があるぜ!


ユキが指差した場所には‘パイ投げゲーム’と書かれていた。

…パイなんだ…。


佳奈「フフ…私にパイを投げさしてかなう奴はいないわ。


< 35 / 79 >

この作品をシェア

pagetop