真夏の雪
目の前には巨大なあんパンがある…

それでもまあ…昨日の半分にはなってんだろな。


琴音「鈴~朝ご飯できたよぉ~。


朝食はお祭りあんパンに味噌汁だった。
雪斗「…はは!おいしいなあっ!


確かにマズくない。

…しかし組み合わせおかしいだろっ!


俺は泊めてもらっている身…爽やかクールに決めるしかない。

…ロックだぜ。


鈴「おはよぅ…。

パジャマ姿の鈴が台所に出てきた。


琴音「鈴、鈴!見てみて~!


琴音さんはお祭りあんパンを手に取り自分の顔の前にかざした。


琴音「僕のぉ顔をお食べぇ~


鈴「も~やめてっ、お母さんっ。


リアルな感じがかなり気持ち悪かった。

俺は味噌汁を飲みながら、大量の紙に文字を書いている。


鈴「なにしてるんですっ?


雪斗「チラシだよ。ライブでもやろうかとおもってさ。


まじまじと俺の書いたチラシを見る鈴。


鈴「これ…。



雪斗「……ん?




鈴「私も見に行っていいですかっ?


雪斗「ああ、全然良いぜ。

鈴は嬉しそうに頷いた。




一瞬。




一瞬だ。




突然鈴は足をふらつかせ転けそうになる。


鈴「あ…。


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