真夏の雪
俺は勢いよく車の前に飛び出し…

車に向かって×マークをだし声も出した。


少し急ブレーキ気味に車は止まった。


…フェラーリだ。

飛び出す車を間違えたかもしんない。




車の扉は開き…
運転手が降りてきた。




高橋「…なんだ。山田じゃないか。


雪斗「名字はやめろーっ!



降りてきたのは高橋。



高橋「お前まだいたの?珍しいな。


雪斗「うるせーな。


高橋「…で?なんか用か?


雪斗「道に迷って困ってたんだよ!!



高橋「そうか、頑張れよ。


雪斗「待てー!!
いや、待ってください!高橋様!





高橋「フフ…別にいいよ…乗れよ。



こ…この野郎。いい性格してやがんぜ…。

俺は助手席に乗ると車のドアが閉まり、動き出した。

田んぼ道にはにつかない豪快なエンジン音を出して病院を出る。


高橋「で?どこまでいくんだ?


雪斗「なかよし商店街だ。

高橋「あ?すぐそこじゃねーか?


雪斗「そうなのか?


俺はもう迷わないように、道を暗記した。




雪斗「そういや、お前どっか体悪いのか?



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