真夏の雪
頭を上にあげた鈴は…




泣いていた。


鈴「ごめんっ。ごめんねっ!


雪斗「落ち着けって…。



鈴「…好きになって…ごめん…!


雪斗「鈴!!

俺は鈴をなだめるように、抱きしめた。





雪斗「………。


鈴「……。




雪斗「大丈夫だ。落ち着けって。





雪斗「…なっ?

耳元で鈴に囁く。






鈴「…あのね。

雪斗「ああ。



鈴「あのねっ!わ、わたし…。



雪斗「………。



鈴「もうすぐ…





鈴「もうすぐ私の前から全てが消えていくの。


雪斗「……?


よく分からない…。だけど、鈴の言葉の意味は…


これから嫌と言うほど味わう事になるった。

…嫌と言うほどに。



続く…
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