真夏の雪
ちょうどお昼どきだったせいか台所からいい匂いがしてきた

…いや厨房と言った方がいいな。



そこに高橋の嫁の小百合(さゆり)がいた。

小百合「あ?ユキちゃんいらっしゃい。


雪斗「おう。


メイドがいるのに家事は自分でやりたがる謎の人だ。


…まあ好きでやってんならいいけど。


厨房から少し離れた所に高そうなテーブルがある。

多分ここで食べるんだろう。


イスを引き…座った俺はすでに目の前に座っていた伸彦に、素晴らしい授業をしようと思った。


雪斗「…伸彦よくお兄さんを見ろ。

伸彦「すのーまん!

雪斗「それはいい!いいんだっ…。


諭すように伸彦に語りかける。


雪斗「…いいか?お兄さんの真似するゲームをしよう。


伸彦「………。


雪斗「雪斗お兄さん…はい!

伸彦「……ゆきとすのーまん。

雪斗「おしいっ!
はい!もう一回!
雪斗お兄さん…


伸彦「…ゆきとおにいさん。



雪斗「はい!よくできましたー!


伸彦の頭をぐわしゃとなでてやる。

キャッキャッいいながら喜ぶ伸彦。

くそ…可愛いなぁ…。


雪斗「次は、ちょーカッコいい!


伸彦「ちょーカッコいい!
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