真夏の雪
雪斗「原発緑内障?
…聞き慣れない言葉だった。
琴音「鈴からは何か聞いてる?
雪斗「…細かいことはまだ…。
琴音さんが言うには視神経が徐々に死んでいく、原因がはっきりしない病気らしい。
できることと言えば病気の進行を遅らせるくらいだ。
琴音「本当はねぇ…もうかなり進行してるの。
自覚するのが遅すぎたの…。
雪斗「もうメガネが意味ないくらいなのか?
琴音「もうほとんど見えてないかも…。
…どんな病気かなんて俺はわからない。
ただ…分かっているのは鈴が…
もうすぐ目が見えなくなる可能性があるって事だ。
そんなとき、上の部屋から鈴が降りてきた。
鈴「…おはよう、ユキ。お母さん。
鈴は平然を装っていつもどうりにしようとしている。
鈴がそれを望なら俺もそうする。
雪斗「おはよう。
鈴「えへへ…。
琴音「きょうもいっぱいあんパンつくるぞぉ~。
いつも通りだ。不気味なくらい。
鈴は今日も制服に着替えいた。
雪斗「絵、書きに行くのか?
鈴「早くユキに見てもらいたいから。
雪斗「そっか…。