真夏の雪
俺は諦めて受話器を戻した。


不安な気持ちがつのっていく…。


それから数時間たった今…

一人の看護婦が俺に話しかけてきた。



看護婦「山田さん。こちらに…。

俺は看護婦に誘導されるまま…

部屋につれて行かれる。


305号室。

そうかかれたドアを開いた。



眩しい光が眼孔に突き刺さる。

そこには鈴と医師らしき人がいた。


医師「そちらのイスにおかけください。

用意された空席のイスに座る。


ちらりと鈴の方をみると目と頭に包帯をして点滴が施されていた。

医師「これから重大な事をいいます。
落ち着いて聞いてください。


雪斗「……。


医師「神崎さんは急性緑内障による脳梗塞になっています。

雪斗「…?



医師「今は昏睡状態です。目が覚めたとしても失明している可能性があります。

…頭の悪い俺はこいつがなにを言いたいのか分からなかった。


その後も何か言ってるみたいだったが全部耳に入らなかった。

鈴が…最悪な状態であることは理解出来たからだ。


頭がぼーとする。


これから鈴はどうなるんだろう…?


ちらりと鈴の方を見る。


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