真夏の雪
雪斗「まあ、まず一曲聴いてくれ。





男「俺も弾かせてよ!



聞いちゃいねーよ…

雪斗「これはな…俺の魂なんだ。
よくわからんテメーに貸したりは出来ねぇよ。

飛鳥「俺、柊飛鳥(ひいらぎあすか)
よろしく。
これで友達だね!




自己中なやつだな……。
まあいいか…。


雪斗「俺は雪斗だ。あだ名はユキだぜ。

飛鳥「名字は?

雪斗「テメーごときに名乗る名はねーぜ。

飛鳥「名前は言ったのに?


う…うるせぇ!その話題にふれるな!



雪斗「まあユキでいいじゃん?


いいことにしとけよ…。


飛鳥「ユキ!弾かせて!




雪斗「………。


ダメだ…だめだよこの人。




雪斗「君は人の話を聞いているのかな?

飛鳥「ははっ!ばかだなぁユキは。耳があるから聞いてるに決まってるよ。






バカはお前だ。
そして阿呆だ。




雪斗「俺は今からここでギターを弾くんだ。邪魔すんなら帰んな。




飛鳥「ユキ、ギター弾かせてー!



雪斗「………おい。




そんなやりとりをかれこれ数時間もした…




雪斗「テメーとは分かり合える日は来ないらしいな…じゃあな。


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