初恋タイムスリップ(成海side)
「………せい
…………んせい
成海先生!!」
……………はい……
…………今……行きます………
「はっ……すぐ行きます!」
俺は横になっていたソファーから飛びおきた。
「あ…あれ…朝……」
俺が頭をかきながら腕時計を見ている姿を
看護師が腰に手をあてて見ていた。
「もう!成海先生また病院に泊まったんですか?
最近、家に帰ってます?
このままじゃいつか先生が救急に運ばれるわ。
たとえ夜中でも、仕事終わったら帰った方がいいですよ。
自分のベッドのほうが落ち着いて寝られるでしょうに」
目の釣り上がった看護師に長く説教されて、俺はあはははっと
笑って流した。
「いや…医局のソファーの方が俺には寝やすい……」
「成海先生!!」
「はいはい……」
俺はぐ−っと伸びをしてから立ち上がった。