初恋タイムスリップ(成海side)
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………………
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ふわふわ
…………ん………
体にふわふわした物を感じて目が覚めた。
部屋はすでに薄暗く、私の体に薄手の掛け布団が掛けてあった。
あ……私、ソファーで寝ちゃったんだ。
こんな難しそうな本を読もうとしたからだ。
私は体を起こしてソファーに座った。
ベッドのある部屋との間の引き戸がしまっていて、その隙間から明かりが漏れていた。
そっと戸を開けると、成海くんがパソコンに向かっていた。
「あ…美音、ごめん、起こしちゃったか」
成海くんは椅子から立ち上がって、私の前に立った。
そして私の首と腕を触った。
「エアコン寒くなかったか?
少し体が冷えてる。
風呂入ってきな。
俺はもう入ったから」
白衣の成海くんも素敵だったけど、Tシャツとハ−フパンツのラフな成海くんも、
私は好きだなと思った。
私は頷いて、お風呂へ向かった。
向かう途中、部屋の時計を見たら、もうすでに夜中の2時を回っていた。