初恋タイムスリップ(成海side)
「成海、部活行こうぜ」
篤志に肩を叩かれて、
俺はバッグを肩にかけた。
そして篤志とグラウンドに行き、
ジャージに着替えた。
「告白って、簡単じゃね−な」
ボソッと言うと、篤志が手を叩いて爆笑した。
「成海からそんな言葉が出てくるなんて、あははっ!!
告白してくる奴らの気持ちがやっとわかったか!」
俺は、はっとした。
そうか…告白してきた女子達は、
こんな気持ちだったのか…
俺、結構冷たい態度とってたな…と、ちょっと反省した。
「なかなか声をかけることができないとか、
振られるのが怖いとか…
色んな事を考えたら、
簡単になんかできないって。
でもさ、
伝えないと、何も変わんね−しな。
頑張れよ!成海!」
篤志にバシッと背中を叩かれた。
「いっ、いてぇ−!
やり過ぎなんだよ篤志」
篤志はへへっと笑った。
「気合いを注入してやったんだよ!
ありがたく思え!」