初恋タイムスリップ(成海side)
しばらく歩いたら、
小さな街頭の下で、桜木が立ち止まった。
「ここ?」
「うん。この細い道の先に家があるの」
俺は壁に挟まれた細い道を見た。
そうなんだ。
……って、もう家に着いたって…
俺まだ、告白してね−
俺は焦って告白をぶっ飛ばして、
「俺と、付き合ってくれないかな」
と、言ってしまった。
桜木は俺のマフラーを掴んで固まっていた。
待て、そりゃ固まるだろ。
いきなり『付き合って』はないだろ。
まず言わなくてはいけない事が、
俺には、
あるはずだ。
俺は・・
「桜木の事が好きなんだ」