初恋タイムスリップ(成海side)
「そうか・・・
篤志ごめん。
俺のせいで、お前に迷惑かけて・・ごめん」
篤志は、あはははっと笑った。
「迷惑なんて思ってねーって。
ただ、大切な親友の彼女を悪く言われるのは、
俺、嫌だったからさ。
でも、考えてみたら、
成海が守ってやれば、そんなの大丈夫だよな。
お前がちゃんとそばにいてやれば大丈夫だ。
あ・・そうだ。
俺、振られたから。
ただいま、失恋中」
篤志は、へへっと笑った。
「笑ってごまかすなよ。いつ、告白したんだよ」
「告白すら、できなかったんだよ。
彼氏がいたんだ。年上の。
大学生だってさ。
しかも、A大生だぜ?
かなわねーよ、そんなの。
年下の、友達の弟なんてさ」