初恋タイムスリップ(成海side)



美音と付き合っても、

美音のことが、よくわからなかった。




教室で目が合うと、美音は困ったような顔をした。



彼氏彼女の関係になれたのに、


すごく、遠い存在に感じていた。







冬休みも全く会わず、



3学期が始まり、


ただ、一緒に帰って、


俺の「大丈夫か?」の問いかけに、


「大丈夫」と答えるだけで。



どうやったら、美音が笑ってくれるのか、


どうやったら、俺に心を開いてくれるのか、




俺には、方法がわからなかった。









< 62 / 143 >

この作品をシェア

pagetop