True Love(仮)
急 進 展
昼休みの購買での出来事。
「あーかりちゃんっ!」
「っわ!!し、翔先輩!!
驚かさないでくださいよ!」
私がパンと野菜ジュース買っていると、後ろから驚かしてきた翔先輩。
「その反応が面白いのに(笑)」
「ですよねー。あかりはMだから(笑)」
「あ、アヤ!!!」
最近、アヤは翔先輩と一緒に私をいじってくる。
反応が面白いとかなんとか…。
文化祭以来、翔先輩とは毎日メールをしている。
そして翔先輩は、学校で私を見つけるといつでもどこでも声をかけてくれる。
そのため、いつも一緒にいるアヤも翔先輩と仲良くなった。
てか、仲良くなりすぎ?
すっごく意気投合してるもん!!
この、ドSコンビめ。
「あ、昼飯一緒に食べていい?
ツレも一緒に!」
「あ…」
優柔不断な私は困り、アヤに目で訴えた。
「あ、いいですよ!って、あかりがww」
「ありがとう!
んじゃ、中庭のベンチでね!!」
と言って、たぶん教室に帰って行った。
「あかりってば、優柔不断だしシャイすぎ!
もっと積極的にならなきゃ!!」
「だ、だって…」
私が言ったら「どっちでも」で答えちゃうから、嫌なんだもん。
でも、翔先輩にはそう言いたくなくてアヤに頼んでるの。
私、翔先輩が好きです。
好きになっちゃいました。
出会いがあんな感じだけど、この気持ちにうそはない。
それをアヤもわかってくれているの。
「とりあえず、中庭行こ?」
「うんっ!!」