短篇
そうだ、せっかくなら普段行かないような場所へ行こう。

遠くの公園。
いや、不審者に遭うといけない。

インターネットカフェ。
もしも見つかった時、逃げられないか。


どこか良い場所はないか。


駅の周りを見回す。



「――水族館?」



夜の水族館と大きく書かれたポスターが掲示板に張り付けてある。

これだ。


時計を見る。電車はもうすぐ来るだろう。

急いで切符を買って、改札を抜けた。
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