短篇
腕時計が指す時刻は十一時半。

あと、三十分。



このままうまくいけば、コーヒー飲み放題だ。


こうしてじっとしている間にも、一分、二分と時は過ぎる。


ふふん、と軽く笑って、ヒトデから離れる。


次は海ガメを見よう。


カメは大好きだもの。


順路図を眺めて、海ガメを探す。



海ガメ、海ガメ。



あった。
突き当たりを右。
< 9 / 12 >

この作品をシェア

pagetop