星に願う★僕と彼女の妊娠日記★
僕と彼女

帰らないで

僕の腰に、先だって購入した歯磨き粉と1リットルの野菜ジュースが投げつけられた。


それらは重い音をたて、床に無造作に、力なく突っ伏した。


ペットボトルの頭はひしゃげている。


僕は眉を吊り上げ彼女に目をやった。


彼女は顔を上気させ、息は絶え絶えで

これ以上握ったら血が出るんじゃと思うくらい、拳に満身の力を込め

洗面所の前から僕を、僕ではないだれかを見るような鋭い目で見ていた。


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