星に願う★僕と彼女の妊娠日記★

僕は言ってやった。

「ねえ、ゆき。何で投げたの。

 やりすぎだろ」

久しぶりに吠えてやったが、彼女は何も言い返さずソファーに腰をおろしに行き、荒々しい手つきで卓上カレンダーを引っ掴んだ。


「……ここに書いてあるもん」


彼女か発したのは陳謝の言葉ではなくて、僕は苛立ちを顕わにした。


「聞いてるの?何でこうやって物を投げつけるの?

 こういうの好きじゃないって言っただろ」


「だってここに書いてあるもん!」


今度は、彼女の声がつんざき

カレンダーを叩きつけられた。





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