星に願う★僕と彼女の妊娠日記★

この後の僕の記憶には

彼女の酷く化粧崩れしたずぶぬれの顔と

痛そうにお腹をさする左手が余りに鮮明で

……何を言ったか定かではないけど


結果、彼女は手早く必要最低限のものをかき集めて

僕たちのアパートに



僕だけを置いて去ったんだ。






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