空の上からの手紙
健太の死
「お母さん......何してるの?....ここは病院だよね。健太はどこ?.....」
私はお母さんの両腕をつかんで言った
お母さんはまだ首を振っている
私の目に涙がうかんできた
健太は死んだとわかったからだ......
でも、それを信じたくない私は
「健太はどこにいるの?」
「霊安室にいるよ.....」
お母さんはボソッと言ったが私にははっきり聞こえた
私の目は涙でいっぱいになり視界がぼやけて見える
とうとう涙がこぼれてしまった
私の心は
恋人を亡くした気持ちと自分が健太を殺してしまったという罪悪感で胸が苦しくなった
私は看護婦や他の患者さんのまえで大泣きした