卒業
 「お前」!?!?!?


 図書委員になって一ヶ月。それまでほとんど会話をしてくれなかった正樹が、私に向こうから声をかけてくれた!?
 しかも「お前」って・・・


 別に「お前」って男子から言われるのは初めてではないけど、彼に言われると「お前」っていう言葉が彼との距離を縮めてくれるもののような、とっても大切なものに思えた。


 今から想うともうすでに「お前」って呼ばれて・・って時点で正樹のこと好きだろ?って想うけど、この時の私はものすごく自分の気持ちにはウトイ。


 家に帰り、このよく分かんないもやもやした、でもちょっと嬉しいっみたいな変な感覚は何なんだ?っていう疑問を解決するために、私のバイブルである少女マンガを読みふける・・・・


 ん?


 んん??


 これってもしかしてもしかする?
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