卒業
「私、私は深谷が好きだった。でも・・深谷は薫が好きだった。
これは間違いじゃないよ?
ドカンのことも・・・実は私、深谷が書いてるトコを見てたの。
深谷からも正樹からも好かれて・・・いっつも私は薫の引き立て役。
私達いつも一緒にいていつも同じコトをやってるのに・・・何で誰も私のことは見てくれ ないの?何で?
顔だってスタイルだって私の方がいいじゃない!」
泣きじゃくりながら由美はまくし立てた。
私はあまりの勢いのすごさと、跳び箱に足を組んで見下ろす由美の目の強さに唖然としてしまっていた。
これは間違いじゃないよ?
ドカンのことも・・・実は私、深谷が書いてるトコを見てたの。
深谷からも正樹からも好かれて・・・いっつも私は薫の引き立て役。
私達いつも一緒にいていつも同じコトをやってるのに・・・何で誰も私のことは見てくれ ないの?何で?
顔だってスタイルだって私の方がいいじゃない!」
泣きじゃくりながら由美はまくし立てた。
私はあまりの勢いのすごさと、跳び箱に足を組んで見下ろす由美の目の強さに唖然としてしまっていた。