【短】ホワイトデーはチョコより甘く




「陽…っ、大好き…っ!!」




そう言って私から抱きつく。




「奈々…」




名前を呼ばれて上を向くと、




「少しはなれて?」




と言われた。




え…!?



なんで…?





また不安になっていると、それを悟った陽が




「違うから。ただ、少しはなれてくれないとプレゼント取れない。」




そう優しく微笑んで言った。




「プレゼント…?」




「ホワイトデーの。」




「あ!ホワイトデーって忘れてた!!」




色々ありすぎて、すっかり忘れてた…;




「ったく、奈々は~。まぁ、仕方ないか。色々あったし。」




そう言って私の前にプレゼントと思われるものを出した。




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