【短】ホワイトデーはチョコより甘く
キスをしたまま、視線を向けると…
「まぁ!お邪魔みたいで。」
紅茶を持ったお母さんがいた。
そして一気に私たちははなれた。
すると、お母さんが
「陽君。」
と陽を呼んだ。
「はい…っ!」
完全に慌てている陽。もちろん陽だけでなく私も慌てている。
あんなところを親に見られるだなんて…!!
「奈々のこと、宜しくね?」
一瞬、私も陽も固まる。
「はい!!」
我にかえった陽がそう答えた。
「それじゃぁ、お邪魔虫は去ろうかしら。」
お母さんはそう言い、紅茶をおいてリビングに戻って行った。