【短】ホワイトデーはチョコより甘く
―バタンッ
ドアが閉まって少しの沈黙が流れ、陽が
「やっべ…そういえば、後でお茶を持っていくっていってたっけ…」
と言った。
「って言うかビックリだよ。」
「本当だな。うっわ…奈々のお母さんに印象最悪…?」
「や、それはないでしょ。私のこと、宜しくって言ってたし、寧ろ喜んでるよ!」
「なら良いけど。」
そして二人でまた微笑んで、お母さんがこないのを確かめ、もう一度キスをした―…
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「に、しても、何で私の指輪のサイズ知ってるの?」
ピッタリの指輪に、ふと浮かんだ疑問を聞いてみた。
「お店で彼女の薬指と自分の小指のサイズが同じだったら、その人は運命の相手だって言われたから。」
「ってことは…」
「俺の運命の相手は奈々だね。」
「………///」
また赤面する私に
「可愛い。」
と悪戯っぽく囁いた。
―ホワイトデーはチョコより甘く―
(この甘さはチョコなんて次元じゃない…!!)
End.