恋想曲 ~永遠の恋人へ~
「おはよう」



いつもと同じ朝。


家の外にいる犬のサブローに声をかける。


いつもと変わらない学校、教室。






だけど、遼ちゃんは違ってた。


帰りのホームルームが終わっても遼ちゃんが来ない。




帰り道、うちの家の裏にある遼ちゃん家に行ってみると、玄関に遼ちゃんがいた。



「遼ちゃん、遊ぼうよ」


遼ちゃんは目を合わせず、家の中へ入ろうとする。




「遼ちゃん?」




遼ちゃんの手を握った私は力強く突き放され、大きな水溜まりに落ちた。



「触るな!おまえみたいなガキ…大っ嫌いなんだよ!!!」









バタン!!!!





遼ちゃんの閉めたドアの音が頭に残り、


耳が痛かった。





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