恋想曲 ~永遠の恋人へ~
宿舎で濡れた髪をタオルで拭く二人の姿が、目の前にある大きな鏡に映る。


二人の距離がすごく遠く感じる。

この沈黙が、とても長く感じる。


鏡に映る遼ちゃんの表情は、さっきと違って真剣。



遼ちゃん、そんな顔しないで。


何を考えてるの?

また離れていっちゃうの?



もう、離れたくないよ…。



ガキって言われてもいい。

うざいって思われてもいい。


私、遼ちゃんが好きなんだもん。



ずっと傍にいたい


ずっと傍にいてほしい…。






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