恋想曲 ~永遠の恋人へ~
この二人・・図ったな!!


遼ちゃんの顔を見ると、いたずらっぽくペロっと舌を出した。


歩きながら、信汰がこのことを言い出して仕組んでくれたことを聞いた。



ありがとう、信汰。

まさかこんなことをしてくれるなんて思ってもみなかった。


遼ちゃんも「すげぇいい奴だな」って感謝してた。





カエルの合唱を聴きながら、ゆっくりと歩く草道。


繋いだ手から遼ちゃんの温もりが伝わる。


何年も離れていたのに、覚えていた感触。


あの頃と変わらず、遼ちゃんの手はあったかかった。




「これかぁ」

遼ちゃんは古い大木に吊るされたノートを軽々と取った。

ノートに付いていたボールペンでに二人の名前を書く。




横に並んだ二人の名前を愛しく感じた。




いつかまた

こんなふうに名前を並べて書きたいな…。


















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