恋想曲 ~永遠の恋人へ~
急に静まり返った音楽室で、遼ちゃんがみんなの顔を見て話し始めた。


「俺、思うんだ、俺が啓介の立場だったらこの状態をどう思うだろう。
啓介だったらどうするだろうって……」


遼ちゃんの言葉に、みんなは顔を上げた。



嶌田部長だったらどうするだろう…


嶌田部長の思いは……




私、気づいたら走ってた。

止められていたみんなで作ったカーテンを力いっぱい開いたんだ。



「嶌田部長の思いはここにあります!!」


今まで出したことのない大きな声をみんなにぶつけた。




カーテンに書かれた嶌田部長のメッセージ



『最後までみんな一緒に頑張ろうな!』





あの時の潤んだ瞳で笑った嶌田部長の顔が甦る。




みんなが嶌田部長のメッセージを見つめていると、


音楽室が七色に染まった。





雲の隙間から、太陽がまるで応援してくれてるみたいに陽を刺したんだ。


みんなが一つになってメッセージを書いた日のように…。



みんなの思いを込めたメッセージに太陽の光が通り、一つひとつの言葉に目が向いた。




熱い思いがここにある。






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