恋想曲 ~永遠の恋人へ~
「あとは指揮者ですね」
やっと冷静な声が出せるようになった山崎先輩が遼ちゃんに言った。
遼ちゃんはにっこり微笑んで山崎先輩に言ったんだ。
「指揮者ならここにいるよ」って。
遼ちゃんが目を向けた先には、いつも汗ばかりかいて、ほとんど顔も口も出さない砂山先生がいた。
「小…小川、おまえ何言ってんだ!?俺に出来るわけないだろ!!」
砂山先生はさらに汗をかいて、大きく首と手を振った。
みんなもまさかという顔で遼ちゃんと先生の顔を見ている。
「俺は音楽のことはさっぱりわからんってみんなも知ってるだろ?俺には無理だ!」
真っ青な砂山先生の肩にポンと手を乗せて、遼ちゃんがわざと偉そうに言った。
「先生、体育の授業の時、もう走れないって言った俺に、無理だと思うから走れないんだって言ったよね?」
遼ちゃんの言葉にみんなも思い当たる節があるらしく、「そういえば俺も…」なんて言葉が次々と出てきた。
「それとこれとは事が違うだろ!」
「いいえ、そんなことありません」
さらに偉そうに首を横に振りながら言った遼ちゃんにみんなも頷いた。
「大丈夫、俺達先生の指揮に喰らい付いていくから」
笑顔で言った遼ちゃんの目から、砂山先生は目を外せなくなっていた。
そして、みんなの後押しで砂山先生が重たい腰を上げた。
「よぉ~し!やるしかないかぁ!!」
気合いの入った先生の声に、みんなが応援の声をかけた。
やっと冷静な声が出せるようになった山崎先輩が遼ちゃんに言った。
遼ちゃんはにっこり微笑んで山崎先輩に言ったんだ。
「指揮者ならここにいるよ」って。
遼ちゃんが目を向けた先には、いつも汗ばかりかいて、ほとんど顔も口も出さない砂山先生がいた。
「小…小川、おまえ何言ってんだ!?俺に出来るわけないだろ!!」
砂山先生はさらに汗をかいて、大きく首と手を振った。
みんなもまさかという顔で遼ちゃんと先生の顔を見ている。
「俺は音楽のことはさっぱりわからんってみんなも知ってるだろ?俺には無理だ!」
真っ青な砂山先生の肩にポンと手を乗せて、遼ちゃんがわざと偉そうに言った。
「先生、体育の授業の時、もう走れないって言った俺に、無理だと思うから走れないんだって言ったよね?」
遼ちゃんの言葉にみんなも思い当たる節があるらしく、「そういえば俺も…」なんて言葉が次々と出てきた。
「それとこれとは事が違うだろ!」
「いいえ、そんなことありません」
さらに偉そうに首を横に振りながら言った遼ちゃんにみんなも頷いた。
「大丈夫、俺達先生の指揮に喰らい付いていくから」
笑顔で言った遼ちゃんの目から、砂山先生は目を外せなくなっていた。
そして、みんなの後押しで砂山先生が重たい腰を上げた。
「よぉ~し!やるしかないかぁ!!」
気合いの入った先生の声に、みんなが応援の声をかけた。