恋想曲 ~永遠の恋人へ~
よかった…。
これでコンクールに出場できる。
このまま参加しなかったら、誰よりも嶌田部長が悲しむもんね。
麻衣子だって悲しい思いをする。
今の私達に出来ること…
それはコンクールで思いっきり演奏してくることだと思うんだ。
これまで頑張ってきた証を演奏して、みんなの胸に刻みつけること。
私はもう一度みんなの思いを見るように、カーテンを見上げた。
みんなが砂山先生と信汰に声をかけている中、遼ちゃんがカーテンを見つめる私の所に来てくれた。
「サンキュ、葵たちが作ってくれたカーテンのおかげだよ」
「ううん、みんなの思いが同じだったからだよ」
遼ちゃんがそっと私の手を握りカーテンを見上げた。
真っ直ぐな目をした遼ちゃんの横顔がとてもきれいに見えた。
大丈夫…。大丈夫だよね?
嶌田部長も麻衣子もみんなも、
最後は笑って話せるよね?
私の不安を消すように、私の手を握る遼ちゃんの手に力が入った。
大丈夫。
大丈夫だよ…。
私は遼ちゃんの大きな手を握り返した。
これでコンクールに出場できる。
このまま参加しなかったら、誰よりも嶌田部長が悲しむもんね。
麻衣子だって悲しい思いをする。
今の私達に出来ること…
それはコンクールで思いっきり演奏してくることだと思うんだ。
これまで頑張ってきた証を演奏して、みんなの胸に刻みつけること。
私はもう一度みんなの思いを見るように、カーテンを見上げた。
みんなが砂山先生と信汰に声をかけている中、遼ちゃんがカーテンを見つめる私の所に来てくれた。
「サンキュ、葵たちが作ってくれたカーテンのおかげだよ」
「ううん、みんなの思いが同じだったからだよ」
遼ちゃんがそっと私の手を握りカーテンを見上げた。
真っ直ぐな目をした遼ちゃんの横顔がとてもきれいに見えた。
大丈夫…。大丈夫だよね?
嶌田部長も麻衣子もみんなも、
最後は笑って話せるよね?
私の不安を消すように、私の手を握る遼ちゃんの手に力が入った。
大丈夫。
大丈夫だよ…。
私は遼ちゃんの大きな手を握り返した。