恋想曲 ~永遠の恋人へ~
「お姉ちゃん…」
私に気づいたお姉ちゃんは、はっと目を大きくした。
その目は雨で濡れているせいなのか、涙を溜めているように見える。
「啓介が事故にあったって小川から電話があって、私…どうしたらいいかわからなくて…」
必死で言葉を探して話してるお姉ちゃん。
涙なんてほど遠い人だと思ってたお姉ちゃんが、私の顔を見て涙を流した。
私は、嶌田部長から貰ったネックレスを握りしめているお姉ちゃんの手を握った。
「大丈夫。大丈夫だよ…。嶌田部長はきっと元気になってまたお姉ちゃんに会いに来るよ」
お姉ちゃんは私の肩に額をつけて大きく息を吸った。
「うん、そうだよね…。私、啓介に言わなきゃいけないことたくさんある。戻って来たら思いっきり殴ってやるんだ」
少し落ち着いたお姉ちゃんがいつもの口調に戻り、私は少しホッとした。
別れる前にコンクールは必ず応援に行くと言ったお姉ちゃんは、気がつくと財布と携帯だけ持ってバスに乗り込んでたんだって。
やっぱりお姉ちゃんは嶌田部長のことが好きなんだね。
その気持ちを嶌田部長に伝えなきゃ。
だから、ね…
嶌田部長、もう一度お姉ちゃんに会って下さい。
遼ちゃんはいつの間にお姉ちゃんに電話してたんだろう。
バスから降りたときかな…?
私の気づかないところで、私の願いを叶えてくれる。
遼ちゃんは本当に私のヒーローだよ…。
ありがとう、遼ちゃん。
私に気づいたお姉ちゃんは、はっと目を大きくした。
その目は雨で濡れているせいなのか、涙を溜めているように見える。
「啓介が事故にあったって小川から電話があって、私…どうしたらいいかわからなくて…」
必死で言葉を探して話してるお姉ちゃん。
涙なんてほど遠い人だと思ってたお姉ちゃんが、私の顔を見て涙を流した。
私は、嶌田部長から貰ったネックレスを握りしめているお姉ちゃんの手を握った。
「大丈夫。大丈夫だよ…。嶌田部長はきっと元気になってまたお姉ちゃんに会いに来るよ」
お姉ちゃんは私の肩に額をつけて大きく息を吸った。
「うん、そうだよね…。私、啓介に言わなきゃいけないことたくさんある。戻って来たら思いっきり殴ってやるんだ」
少し落ち着いたお姉ちゃんがいつもの口調に戻り、私は少しホッとした。
別れる前にコンクールは必ず応援に行くと言ったお姉ちゃんは、気がつくと財布と携帯だけ持ってバスに乗り込んでたんだって。
やっぱりお姉ちゃんは嶌田部長のことが好きなんだね。
その気持ちを嶌田部長に伝えなきゃ。
だから、ね…
嶌田部長、もう一度お姉ちゃんに会って下さい。
遼ちゃんはいつの間にお姉ちゃんに電話してたんだろう。
バスから降りたときかな…?
私の気づかないところで、私の願いを叶えてくれる。
遼ちゃんは本当に私のヒーローだよ…。
ありがとう、遼ちゃん。