恋想曲 ~永遠の恋人へ~
「これから受験勉強で忙しくなるね」
「うん…たぶんね」
遼ちゃんの返事に『たぶん』がつくのは2度目だった。
「大学以外にやりたいことがあるの?」
私の質問に言葉を詰まらせた遼ちゃんは、優しく私を抱き寄せた。
「遼ちゃん…?」
「俺、まだ自分がどうしたいかなんてわからないんだ。だけど、いつも葵の傍にいたい。これだけははっきりとしてる」
「うん。私も遼ちゃんの一番近くにいたいよ。遼ちゃんのことが大好きだもん」
「俺も、葵がすごい好き」
引き寄せられるように、どちらからともなく唇を重ね合わせた。
「遼ちゃん‥すき…」
「うん、知ってる」
「だいすき…」
「知ってる」
「すきだよ…」
「うん、俺も‥誰よりも好きだよ…」
何度も言葉と唇を重ね、想いを伝えあった。
言葉で伝えきれないこの想いは…
どうすれば伝えられるんだろう。
15歳の私は、遼ちゃんを強く抱きしめ必死に想いを伝えようとしていた。
「うん…たぶんね」
遼ちゃんの返事に『たぶん』がつくのは2度目だった。
「大学以外にやりたいことがあるの?」
私の質問に言葉を詰まらせた遼ちゃんは、優しく私を抱き寄せた。
「遼ちゃん…?」
「俺、まだ自分がどうしたいかなんてわからないんだ。だけど、いつも葵の傍にいたい。これだけははっきりとしてる」
「うん。私も遼ちゃんの一番近くにいたいよ。遼ちゃんのことが大好きだもん」
「俺も、葵がすごい好き」
引き寄せられるように、どちらからともなく唇を重ね合わせた。
「遼ちゃん‥すき…」
「うん、知ってる」
「だいすき…」
「知ってる」
「すきだよ…」
「うん、俺も‥誰よりも好きだよ…」
何度も言葉と唇を重ね、想いを伝えあった。
言葉で伝えきれないこの想いは…
どうすれば伝えられるんだろう。
15歳の私は、遼ちゃんを強く抱きしめ必死に想いを伝えようとしていた。