恋想曲 ~永遠の恋人へ~
お母さんはルンルン状態でソファに座った遼ちゃんと私にウーロン茶をだした。


「最近葵の様子が変わったと思ったら、遼君が原因だったのね」


「お母さん!」


「あら、お母さん変なこと言った?本当のことでしょ。遼君も葵の話し聞きたいわよね?」


顔から火が噴きそうななるくらい恥ずかしい。

何を言い出すかわからないお母さんの口に蓋をしたいと本気で思った。


遼ちゃんはウーロン茶を吹き出しそうになるくらい笑った。


「はい。いっぱい聞きたいです」


「も~、遼ちゃんまで!お母さん、そろそろ買い物行った方がいいんじゃないの?」


「そうね、そろそろ行かないと夕飯に間に合わなくなるわね。残念だけど、遼君今度会った時に話すわね」


よかった…。



ほっと胸を撫で下ろしたのは束の間で、お母さんがまた話しだした。



「そういえば遼君のお父さん元気?お母さんと弟さんにはスーパーでよく会うんだけど」


「父さんもみんな元気ですよ」


「そう、よかったわ。それじゃあ、お母さん買い物に行くから遼君また来てね」


「はい。ありがとうございます」



自然と会話をしている二人を前に、私の頭の中は?でいっぱいだった。


お母さん?弟?

遼ちゃんてお父さんと二人暮らしじゃなかったの??




お母さんが出て行った後も?マークが頭に浮かんでる私に遼ちゃんが声をかけた。
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