恋想曲 ~永遠の恋人へ~
歩き始めた帰り道、遼ちゃんも同じ気持ちだったことを知った。
おじいちゃんの家からわざわざ学校に戻って来てくれた遼ちゃんの想いが、すごく嬉しかった。
「そういえば、今日嶌田部長がうちに来るってお姉ちゃん言ってた。遼ちゃんもうちに寄ってく?」
「啓介と北島、あれから上手くいってるみたいだね。俺も寄っていこうかな‥」
「そうしよう!突然行って二人を驚かしちゃお!」
嶌田部長がいることを言い訳にしたけど、
本当はまだ遼ちゃんと離れたくなかったんだ。
「ただいまー」
家に入っても物音一つしない。
あれ?みんな出かけてるのかな…?
家の中を見渡すと、食卓の上にお母さんが書いたメモが置いてあった。
『おばあちゃんと久しぶりに銭湯に行ってきます。夕食はカレーを温めて食べてね』
「お母さんたち出かけてるみたい‥」
「そうなの?じゃあ、俺帰るわ」
「えっどうして?嶌田部長とお姉ちゃんの靴はあったから部屋に行ってみようよ」
遼ちゃんが帰ると言った意味がわからないまま、遼ちゃんの手を引いて静かに階段を昇った。
人を驚かせることが好きな私は、笑うのを堪えワクワクしながらそっとお姉ちゃんの部屋のドアを開けた。
おじいちゃんの家からわざわざ学校に戻って来てくれた遼ちゃんの想いが、すごく嬉しかった。
「そういえば、今日嶌田部長がうちに来るってお姉ちゃん言ってた。遼ちゃんもうちに寄ってく?」
「啓介と北島、あれから上手くいってるみたいだね。俺も寄っていこうかな‥」
「そうしよう!突然行って二人を驚かしちゃお!」
嶌田部長がいることを言い訳にしたけど、
本当はまだ遼ちゃんと離れたくなかったんだ。
「ただいまー」
家に入っても物音一つしない。
あれ?みんな出かけてるのかな…?
家の中を見渡すと、食卓の上にお母さんが書いたメモが置いてあった。
『おばあちゃんと久しぶりに銭湯に行ってきます。夕食はカレーを温めて食べてね』
「お母さんたち出かけてるみたい‥」
「そうなの?じゃあ、俺帰るわ」
「えっどうして?嶌田部長とお姉ちゃんの靴はあったから部屋に行ってみようよ」
遼ちゃんが帰ると言った意味がわからないまま、遼ちゃんの手を引いて静かに階段を昇った。
人を驚かせることが好きな私は、笑うのを堪えワクワクしながらそっとお姉ちゃんの部屋のドアを開けた。