恋想曲 ~永遠の恋人へ~
学校祭が始まり、先生も生徒も一緒になってはしゃいでる。


私のクラスのメイドカフェは予想以上に人気があり、何度もジュースと紙コップの追加で買い出しに行った。


その帰り道、思わぬ人に会った。


「葵ちゃん!」



笑顔で手をふる柏木先輩だった。


「柏木先輩!?」



数人の友達と歩いてた柏木先輩が駆け寄ってきた。


久しぶりに会った柏木先輩は、合宿で会った時のように爽やかだった。



「久しぶりだね、元気だった?」


「はい!」


「遼は元気?」


「わかりません…。
私達付き合ってたんですけど、最近別れたんで…」


「え!!そうなの!?」


柏木先輩は目が飛び出るくらい驚いてた。



「どうして別れたの?」


「それは…色々とありまして…」



柏木先輩、私達が付き合ってたことじゃなく別れたことに驚いてたんだ…。

ちょっと変な感じ。


柏木先輩は難しい顔をした後、私の頭をポンポンと叩いて言った。


「何か力になれることがあったら言って。
遼をこらしめたいなら喜んで引き受けるけど‥どう?」

「いえ!結構です!!」


「冗談だよ!葵ちゃん、本当に遼のこと好きなんだね」



柏木先輩の眼差しが、とても優しかった。



私は、その瞳に見守られながら校舎に戻った。





















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