恋想曲 ~永遠の恋人へ~
大晦日の今日は部活もバイトも休み。
お母さんは台所の大掃除を早くに終わらせ、おばあちゃんとおせち料理を作ってる。
家族の中で唯一男のお父さんは、バタバタしてる家の中では肩身が狭いのか、サブローと散歩に出かけた。
お姉ちゃんは朝から鼻歌を歌って、嶌田部長に会いに行った。
私は自分の部屋の大掃除。
日頃掃除をしてたつもりだったけど、机の引き出しの中を全部空けるといろんなものが出てきた。
入学式でもらったしおりとか、赤点に近い点数の英語のテスト用紙とか…。
思いがけないものが出てくるたび、思い出に浸ってなかなか掃除が進まなかった。
鍵をかけた箱を久しぶりに開けた。
遼ちゃんから貰ったリップクリーム。
定期演奏会の夜に閉まってから、ずっと箱の中に眠っていた。
この際思い切って捨てちゃおうかと思ったけど、
やっぱり捨てられなかった。
リップクリームに、今でも遼ちゃんが好きなことを確認させられたようだった。
お母さんは台所の大掃除を早くに終わらせ、おばあちゃんとおせち料理を作ってる。
家族の中で唯一男のお父さんは、バタバタしてる家の中では肩身が狭いのか、サブローと散歩に出かけた。
お姉ちゃんは朝から鼻歌を歌って、嶌田部長に会いに行った。
私は自分の部屋の大掃除。
日頃掃除をしてたつもりだったけど、机の引き出しの中を全部空けるといろんなものが出てきた。
入学式でもらったしおりとか、赤点に近い点数の英語のテスト用紙とか…。
思いがけないものが出てくるたび、思い出に浸ってなかなか掃除が進まなかった。
鍵をかけた箱を久しぶりに開けた。
遼ちゃんから貰ったリップクリーム。
定期演奏会の夜に閉まってから、ずっと箱の中に眠っていた。
この際思い切って捨てちゃおうかと思ったけど、
やっぱり捨てられなかった。
リップクリームに、今でも遼ちゃんが好きなことを確認させられたようだった。