恋想曲 ~永遠の恋人へ~

おばあちゃんの恋

明日から三学期が始まる。


今日が最後のケーキ屋さんでのバイトだった。



一緒にバイトをしてる二つ年上の高橋さん。


遼ちゃんと同じ年だけど、遼ちゃんより少し年上に見える親切な人だった。



「葵ちゃん、今日で最後だよね?寂しくなるな」


「高橋さんにはいっぱいフォローしてもらって感謝してます。
高橋さんがいなかったらクビになってたかも‥」


「そんなことないよ。葵ちゃんいつも頑張ってたし、お客さんだって葵ちゃんの接客の笑顔に喜んでたよ」


「そんなふうに言ってもらえると嬉しいです」




レジを打ち間違えた時やお客さんの苦情の時、


いつも高橋さんがフォローしてくれてた。



頼りになるお兄さんのような存在だった。





「バイトが終わったらご飯食べに行かない?」



高橋さんがご飯に誘ってくれた。


いつもなら緊張して断っちゃうのに、不思議といやじゃなかった。




私達はバイトが終わると、近くの喫茶店に入った。

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