恋想曲 ~永遠の恋人へ~
「よぉ、久しぶりだな」


家の中で過ごすようになったサブローは、ストーブの側で寝ていた。


「サブロー、俺のことわかるか?」

遼ちゃんがサブローに手を差し出して顔を近づけると、

サブローがむくっと顔をあげた。



「あっ、サブローが起き上がった!やっぱり遼ちゃんが来て喜んでるんだよ」


私がそう言った瞬間、

サブローが遼ちゃんの手をがぶっと噛んだ。



「いってぇ~~!サブロー、俺は喰いもんじゃないぞ!!」



遼ちゃんは噛まれた手を振りながら、もう一つの手でサブローを思いきり撫でた。



私がサブローの水を取り換えてる間、遼ちゃんはサブローにくっついて何か言ってたけど、


遼ちゃんは何を言ってたか教えてくれなかった。




『男同士の秘密』だってさ…。





サブローと遼ちゃんと私。


三人で寝転がり、ストーブで温まる。



ぬくぬくして気持ち良かった。



サブローも気持ちよさそうに眠っていた。






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