恋想曲 ~永遠の恋人へ~
遼ちゃんが帰った後、サブローに声をかけても

サブローは耳を動かすだけだった。



夕食を食べてお風呂に入り、自分の部屋に入ろうとした時、

今夜は冷える予感がしてサブローにタオルケットをかけた。



「おやすみ、サブロー」


サブローは薄っすらと目を開けて、小さく鼻を鳴らした。



サブローはどんな言葉を言ったのかな…。

何を伝えたかったんだろう…。



私はサブローの顔を撫でて、そっと抱き寄せた。



そしてサブローが眠るまで、ずっと傍にいた。





三人で寝転んだ時のように、気持ち良さそうに寝息をたてるサブローを見て、


私は部屋に戻った。






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