恋想曲 ~永遠の恋人へ~
「葵、起きなさい!」



お母さんの声と食器の音で目が覚めると、時計は6時を回ってた。


私、1時間近くも寝てたんだ…。

最近寝つきが悪くて寝不足だったからな。



「あれ、お姉ちゃんは?」


「友達と会うって言ってたけど、デートじゃないかしら。珍しくスカートで出て行ったから」




お母さんは嬉しそう。


普通、もっと心配したり、詮索したりするもんだよね?


今まで男の人の気配を感じることがなかったから、逆に嬉しいのかな。




少なくとも、私は感じたことなかった。


お姉ちゃんはどこか冷めてるって感じで‥。




だからちょっと嬉しいって気持ち、

私もわかる気がする。




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