恋想曲 ~永遠の恋人へ~
定期演奏会の開演時間になると、客席は全て埋まって立ち見の人も大勢いた。
最後の定期演奏会ということもあって、たくさんの卒業生が来ていた。
柏木先輩と私の席の3列後ろに麻衣子と信汰も来ていて、
顔を見合せて手を振った。
二人の顔を見るのは久しぶりだった。
麻衣子は就職してから忙しくて、月に一度会えたらいい方だった。
信汰は大学に入る時に地元を離れ、時々電話やメールで連絡をとるくらいになっていた。
この校舎で二人に会えるなんて…
とても懐かしかった。
「そろそろ始まるね」
柏木先輩の声でステージに顔を向けると、
嶌田部長‥‥私のお義兄ちゃんがステージに現れ、客席に向かって一礼した。
お姉ちゃんと結婚した嶌田部長は、二年前に桜丘高校に赴任してブラバンの顧問をしていた。
嶌田部長にとっても今日が桜丘高校での最後の指揮。
一礼した嶌田部長に拍手を送った。
最後の定期演奏会ということもあって、たくさんの卒業生が来ていた。
柏木先輩と私の席の3列後ろに麻衣子と信汰も来ていて、
顔を見合せて手を振った。
二人の顔を見るのは久しぶりだった。
麻衣子は就職してから忙しくて、月に一度会えたらいい方だった。
信汰は大学に入る時に地元を離れ、時々電話やメールで連絡をとるくらいになっていた。
この校舎で二人に会えるなんて…
とても懐かしかった。
「そろそろ始まるね」
柏木先輩の声でステージに顔を向けると、
嶌田部長‥‥私のお義兄ちゃんがステージに現れ、客席に向かって一礼した。
お姉ちゃんと結婚した嶌田部長は、二年前に桜丘高校に赴任してブラバンの顧問をしていた。
嶌田部長にとっても今日が桜丘高校での最後の指揮。
一礼した嶌田部長に拍手を送った。