恋想曲 ~永遠の恋人へ~
空…
空にはあまり遼ちゃんのことを話したことがなかったね…。
あなたのお父さんはとても素敵な人なんだよ。
小さい頃から、いつも私を見守ってくれていた。
私を守るために、自分が悪者になったこともあった。
私から離れていったこともあった。
だけど、
どんなに離れても、いつも私を想ってくれていた…。
あの優しい、大好きな眼差しで…。
音楽室で再会した時、
私達はお互いに自分の想いに蓋をしてたね。
傷つけたくなくて
傷つきたくなくて
なかなか素直になれない私達だったよね…。
だけど、
トランペットの音色が
素直になれない私達を結び付けてくれた。
私は遼ちゃんの想いに魅かれていったんだ…。
初めは好きでいるだけでよかったのに‥
好きになればなるほど、遼ちゃんの特別になりたいって思うようになった。
遼ちゃんの一番近くにいたいって思うようになった。
どんなに傷ついても
遼ちゃんしか好きでいられなくなった。