恋想曲 ~永遠の恋人へ~
林先生のタクトが踊りはじめると、


音楽が生まれはじめた。




もう周りを気にしてる余裕はない。



五線譜の音符とタクトが私を誘いだす。


私はトランペットに息を吹き込み、

みんなと音を重る。






気がつくと、私の心と体は楽しんでた。



誰かに聴いてもらうって、こんなに気持ち良いんだね。


熱かった照明が、太陽の日射しのように感じる。


私たちは太陽を浴び、いろんな花を咲かせてるみたい。




小さくて繊細なかすみ草。


目立ちたがり屋のひまわり。


調和のあるガーベラ。


凛としたすみれ。


貴賓なバラ…





たくさんの花が咲いてる。






初めてのステージは、


緊張と楽しさがいっぱいだった。









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