恋想曲 ~永遠の恋人へ~
遼ちゃんの浴衣姿、かっこいいな。
渋い緑色の浴衣がとても似合ってる。
浴衣を着ると、いつもより体ががっしりしてるように見える。
男っぽいというか、男らしいというか…。
またドキドキしてきちゃったよ。
「これ…、借りたリップ洗濯してだめにしちゃったんだ。ごめんね」
嘘をついて遼ちゃんに買ったリップを渡した。
「べつによかったのに‥」
遼ちゃんはそう言って私の額にデコピンした。
「イタッ!」
「リップをだめにしたバツ」
「いいって言ったのに!」
「言ってません」
「言った!」
「言ってませ~ん!」
遼ちゃんはペロッと舌を出し、追いかける私から逃げた。
私、また嘘ついちゃった。
本当は全然痛くなかったよ。
なんだか距離が近づいた感じがして嬉しかった。
「きゃ!」
石につまづき転びそうになると、遼ちゃんが腕を伸ばして支えてくれた。
一瞬で視界が遼ちゃんでいっぱいになる。
「あっ…ありがと…」
一瞬だったのに、肩にはまだ遼ちゃんの手の感触が残ってる。
ドキッとした。
遼ちゃんの片腕の中にすっぽり入っちゃうんだもん。
それに、遼ちゃんの顔が少し赤くなったような気がした。
遼ちゃんもドキっとしたのかな…?
もしそうだったら、
嬉しいな…。
渋い緑色の浴衣がとても似合ってる。
浴衣を着ると、いつもより体ががっしりしてるように見える。
男っぽいというか、男らしいというか…。
またドキドキしてきちゃったよ。
「これ…、借りたリップ洗濯してだめにしちゃったんだ。ごめんね」
嘘をついて遼ちゃんに買ったリップを渡した。
「べつによかったのに‥」
遼ちゃんはそう言って私の額にデコピンした。
「イタッ!」
「リップをだめにしたバツ」
「いいって言ったのに!」
「言ってません」
「言った!」
「言ってませ~ん!」
遼ちゃんはペロッと舌を出し、追いかける私から逃げた。
私、また嘘ついちゃった。
本当は全然痛くなかったよ。
なんだか距離が近づいた感じがして嬉しかった。
「きゃ!」
石につまづき転びそうになると、遼ちゃんが腕を伸ばして支えてくれた。
一瞬で視界が遼ちゃんでいっぱいになる。
「あっ…ありがと…」
一瞬だったのに、肩にはまだ遼ちゃんの手の感触が残ってる。
ドキッとした。
遼ちゃんの片腕の中にすっぽり入っちゃうんだもん。
それに、遼ちゃんの顔が少し赤くなったような気がした。
遼ちゃんもドキっとしたのかな…?
もしそうだったら、
嬉しいな…。