恋想曲 ~永遠の恋人へ~
「わたし… 私ね‥」


溢れだした想いが、言葉になろうとする。





その言葉を止めたのは

遼ちゃんだった。



「やめとけ」




突然、息が止まった。



「俺なんか、やめとけ」






遼ちゃんの言葉が


私の想いに蓋をした。





今… わたし息してる?


苦しい。





体の力が抜けて、浴衣を握っていた手が


離れた…。













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