恋想曲 ~永遠の恋人へ~
ドアの向こうには、私の知ってる二人の顔があった。



ええ~~~!!??


驚いて声が出ない。



「こんにちは」


声をかけられて、ようやく声がでた。

「なっ‥なんで嶌田部長がいるの!?」

「あんた、声でかすぎ」


私からお茶を取るお姉ちゃんの胸元には、

お祭りで見たクローバーのネックレス。


「お姉ちゃんの彼氏って…」

「俺です」

嶌田部長が、いつものさわやかな笑顔に指さした。


うそぉ……

嶌田部長が彼氏だなんて、信じられない。


だって‥


「本当に?お姉ちゃん、この前小川先輩と…」

「あー、あれ?啓介とのデートの帰りに偶然会っただけだよ」


胸の悶々としていたものがすっきりした。


それと同時に、麻衣子の顔が浮かんできた…。



「まさか、あいつと私が付き合ってると思ってたの!?
私があんたの初恋の人に手を出すわけないでしょ」


呆れた口調のお姉ちゃんの言葉に驚いた。


お姉ちゃん、私が遼ちゃんを好きだったこと知ってたんだ。
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