恋想曲 ~永遠の恋人へ~
驚いてる私の顔を見て、お姉ちゃんがハッとした表情をした。
「あいつに口止めされてたけど……もう時効だろうから言っちゃうね」
口止め?
お姉ちゃんが何を言い出すのか全くわからない。
「小川が葵を突き飛ばした日のこと覚えてる?」
私は胸の痛みを思い出しながら、黙って頷いた。
「あの頃、小川のお母さんが若い男と家を出て行ったっていう噂がクラスで広まって、あいつ、毎日からかわれてたの。それがエスカレートしていじめになって…。
それでも小川は平然と学校に来てた。だけどあの日、クラスの男子が小川にいつもくっついてる葵のことをからかったの。
そしたら、私が手を出す前に小川が男子に飛び掛かって行って…けっこう大きな問題になったんだよ」
知らなかった。
あの頃の遼ちゃん
いつだって明るくて、
優しくて…
いつも笑顔だったよ。
驚いてる私に、お姉ちゃんはさらに思いがけないことを言った。
「ついでに言っちゃうけど、あいつが葵を突き放したのはあんたを守るためだったんだからね。
‥‥ほら、もう出て行きなさい!」
お姉ちゃんは、話しながら部屋から私を押し出した。
「あいつに口止めされてたけど……もう時効だろうから言っちゃうね」
口止め?
お姉ちゃんが何を言い出すのか全くわからない。
「小川が葵を突き飛ばした日のこと覚えてる?」
私は胸の痛みを思い出しながら、黙って頷いた。
「あの頃、小川のお母さんが若い男と家を出て行ったっていう噂がクラスで広まって、あいつ、毎日からかわれてたの。それがエスカレートしていじめになって…。
それでも小川は平然と学校に来てた。だけどあの日、クラスの男子が小川にいつもくっついてる葵のことをからかったの。
そしたら、私が手を出す前に小川が男子に飛び掛かって行って…けっこう大きな問題になったんだよ」
知らなかった。
あの頃の遼ちゃん
いつだって明るくて、
優しくて…
いつも笑顔だったよ。
驚いてる私に、お姉ちゃんはさらに思いがけないことを言った。
「ついでに言っちゃうけど、あいつが葵を突き放したのはあんたを守るためだったんだからね。
‥‥ほら、もう出て行きなさい!」
お姉ちゃんは、話しながら部屋から私を押し出した。