恋想曲 ~永遠の恋人へ~
夏休みが始まってからのブラバンは、毎日暗くなるまで練習するようになった。
みんなすごく真剣な表情で
同じ目標に向かって頑張るってこういうことなんだ…
初めて知った。
赤い唇を時々水で冷やしながら、同じフレーズを繰り返し練習している先輩達。
陽が当たる首にタオルを巻いて、ジリジリと焼ける肌が日に日に赤くなっていく。
そんな暑さに負けじと頬につたう汗を拭きながら練習している姿が目にやきついた。
先輩達は、コンクールに出れない私たちに時々微笑んでくれる。
無理してるんじゃないかって、心配してる私たちに
『大丈夫』の合図。
きっと、私たちの気持ちを一緒に乗せてがんばってるんだ。
コンクールに出ない人たちで、家で使ってないシーツを持ち寄った。
いつも西陽を浴びながら音楽室でコンクール練習をしている仲間を思って、カーテンを作ることにしたんだ。
誰の発案かわからないくらい、みんなの心は一つになってて、自然と大きなカーテンが出来上がってた。
「やっとできた~!」
「あ、先輩指から血でてる!」
「こんなの平気平気」
「今さらだけど、ミシン借りたらよかったんじゃない?」
「ホントだ~~!!」
視聴覚室でこっそりと作ったカーテン。
広げて見ると、色はチグハグだし、縫い目も粗い。
だけど、愛情がいっぱいこもってる。
みんなすごく真剣な表情で
同じ目標に向かって頑張るってこういうことなんだ…
初めて知った。
赤い唇を時々水で冷やしながら、同じフレーズを繰り返し練習している先輩達。
陽が当たる首にタオルを巻いて、ジリジリと焼ける肌が日に日に赤くなっていく。
そんな暑さに負けじと頬につたう汗を拭きながら練習している姿が目にやきついた。
先輩達は、コンクールに出れない私たちに時々微笑んでくれる。
無理してるんじゃないかって、心配してる私たちに
『大丈夫』の合図。
きっと、私たちの気持ちを一緒に乗せてがんばってるんだ。
コンクールに出ない人たちで、家で使ってないシーツを持ち寄った。
いつも西陽を浴びながら音楽室でコンクール練習をしている仲間を思って、カーテンを作ることにしたんだ。
誰の発案かわからないくらい、みんなの心は一つになってて、自然と大きなカーテンが出来上がってた。
「やっとできた~!」
「あ、先輩指から血でてる!」
「こんなの平気平気」
「今さらだけど、ミシン借りたらよかったんじゃない?」
「ホントだ~~!!」
視聴覚室でこっそりと作ったカーテン。
広げて見ると、色はチグハグだし、縫い目も粗い。
だけど、愛情がいっぱいこもってる。